心理学の「投影」の解釈に、疑問を持ったことはありませんか?
投影・人は鏡…「ミラーミューロン」があるからではないだろうか?
よく人は鏡と言います。
人の振り見て、我が振り直せ、とも言います。
自分の中の見たくないもの、認めたくないもの、いわゆる”影”を、他者が映し出していると考える。これが「投影」と言う心理学用語です。
- 他者の行動(言っていること・していること)が気になる
- 他者の行動(言っていること・していること)で反応する
確かにあります。
ですが、自分はしない行動を、他者がしていたとしても、自分の何を直せばいいの?!まるで見当がつかないという出来事もあると思いませんか?
投影という解釈だけでは、説明がつかないことがあります。
例えば、夕食の支度をしていると、子どもが「聞いて聞いて」と近寄ってきます。直ぐには対応できない子どもの話が聞けない自分がいたとしましょう。
これを投影の法則で、「私が聞けないから余計に言ってくる、だから過去を解消して聞ける自分になれば言ってこないんだわ」と無理に自分の気持ちを切り替えようとする。
なんだか、、おかしいと思いませんか?
川西の研究では、自分そのものを映し出していると解釈するのではないと考えています。
自分の中に気づきたい何かがある時と、他者と対話などの交流が必要な時に、反応や気になる現象が起こると考えています。
上記の事例で言えば、子どもと対話すればいいですよね^^
「今、包丁でこれを切っている、○分になれば終われるけど、それだと遅いことかな?」
「下の子が寝ている間に下ごしらえは済ませたいんだ」言ったとしたら、子どもも考えると思いませんか?
いい人になろうとして、心を学んで自分を抑えようとして、、その結果、子どもが考える機会、子どもが成長する機会を奪っていいのでしょうか?
気になることや反応は、そのものを分析して区別して対応していく必要があります。
そして気になることがあることや反応するということは…
学び合うため、自分を知りたいために、ミラーニューロンがある
自分をよく見つめましょうと言うと
「自分のことなんか見つめたくない!」
と言われる方がおられます。
それは「自分を見つめる=影」と言うことになっており、何か負の経験や印象があるのではないでしょうか?
「自分を見つめたくない!」と言っても、他者のことが気になるのは、自分を知りたいか他者との対応が必要だからです。
知りたいのですから、しっかり知った方がいい。
対応が必要なのだから、しっかり対応しましょう。
なぜ他者のことが気になるのか?!
それは、ミラーミューロンという共感脳があるからです。
人には、他者を鏡のように写す機能があります。
それが1994年に発見された「ミラーニューロン」のお蔭だと言うことが分かりました。
自分を知るために他者のことを気にするように、機能的になっているのです。
なので、ちゃんと自分が気にしたことを見てあげましょう(^-^)/
人の脳が一番喜ぶこと
人の脳が一番喜ぶこと。
それは「人と人の目と目が合うこと」と「化粧する脳」の著者茂木健一郎さんは言われます。
人は認め合いたいものなのです。
人は交流し合いたいのです。
鏡に映った自分と目が合うことでも、脳が喜ぶ報酬系が活性化して、ドーパミンが放出されると言います。
承認欲求を気にしないとか、他人の目を氣にするなとか、嫌われる勇気を持とう、と言いますが、氣になるものは氣になるんです。
ならばちゃんと氣にしてあげましょう(^-^)/
赤ちゃんにも弱者の氣持ちが分かる
生後間もない赤ちゃんも、弱者に同情的な感情を示す
(京大研究)
前言語期の10ヶ月の乳児が、苦境にある他者へ同情
(京都大学)
京大の実験で、1歳に満たない赤ちゃんに弱者に同情的な感情を示すと報告があります。
ということは、子どもを無理に矯正しようとしなくてもいいということです。
人は心のままに素直に育つと
・学び合い
・認め合い
・助け合う
そんな世界が拡がっているように思うです。
大人になればなるほど、認知脳の作用ではありますが、素直になることが難しくなります。
ですから、心のままを表現すること、そのままを表現することが、どういうことなのか?
ということを、大人は学ぶ必要があります。
・空気を読め!
・相手の氣持ちを察しなさい!
・そのために親の氣持ちをまず察しなさい!
というより
親である自分から、素直な心を表現したほうがいいのです。
それは、自分が自分を認めることになります。
素直に表現をする親を見て、子どもは育ちます。
子どもが、何もわかっていない馬鹿な存在ではありません。
大人の分かりにくい接し方があるだけです。
自分をしっかり見つめて
人にとっての普遍的なものを抑えておけばいいのです。
普遍的なものは何?
と思ったらしな軸の講座へお越しくださいね♪
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